こんにちは、無糖です。
PC好きに知らない人は居ないであろう最高級キーボード、リアルフォースの「PFU Limited Edition(アイボリー/PZ-R2TLSA-JP4-IV)」を購入しました。
前々から欲しいとは思っていたのですが、値段が3万円超えと非常に高いので躊躇していましたが、「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ」という名言が頭に浮かび上がり勢いのままポチってしまいました。
結果から言うと、プログラマーやライターなど毎日キーボードを叩く人間なら絶対に買った方が良いと思えるほど素晴らしいキーボードに仕上がっており大満足でした。
こちらの記事ではLimited Editionの特徴、開封時の様子、使用感、メリット・デメリットなど、購入の判断材料になるような情報をお伝えできたらと思います。
同モデルの購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
リアルフォースR2「PFU Limited Edition」とは
仕様・概要
メーカー | 東プレ&PFU |
ラインナップ | R2TLSA-JP4-IV(日本語/アイボリー) R2TLSA-JP4-BK(日本語/ブラック) R2TLSA-US4-IV(英語/アイボリー) R2TLSA-US4-BK(英語/ブラック) |
本体サイズ | 142mm x 369mm x 30mm(縦x横x高) |
特徴・機能 | 静電容量無接点方式 昇華印刷 フルNキーロールオーバー(全キー同時押し対応) ステップスカルプチャー APC 静音キースイッチ インジケーター変更 キー押下圧45g 3方向ケーブルスリット 滑り止めラバー キースペーサー変更 |
定価 | ¥28,500(税抜) (税込価格:\31,350) |
REALFORCE R2「PFU Limited Edition」は最高級キーボードメーカーと名高い「東プレ」と「PFU」がタッグを組んで開発されたキーボードです。(ゲーム業界に例えるなら合併前のス〇ウェアとエニッ〇スをイメージして頂ければと思います。)
商品のベースは東プレ「REALFORCE R2」ですが、キー押下圧が45gとPFU「HHKB Pro」と同様になっており、「HHKB Pro Type-S」の静音機能まで盛り込まれた特別なモデルに仕上がっています。
さらにHHKBには無いAPC機能が搭載されているので、入力を認識するポイントを3段階で変更することが出来ます。これにより自分好みの打鍵感にカスタマイズする事も可能です。
まさにリアルフォースとHHKBを良いとこ取りしたようなキーボードになっており、両社のファンにとっては絶対に入手しておきたいモデルだと思います。
静電容量無接点方式について
初めて「静電容量無接点方式」のキーボードを購入する方もいると思いますので、キースイッチの特徴についても少し触れておきます。
「静電容量無接点方式」は構造上、高耐久かつ指への負担が少ない独自のキータッチとなっており、金融機関、計算データ入力、セブンATMなど精密な入力が求められる場面でも採用されているキースイッチです。
耐久性・正確性が高い理由は電極が接する前に回路が接続されてキーの入力を認識する仕組みなので、物理的な接点が無いためです。
「自然と指に吸い付くような負担のない心地良いキータッチ」は本当に素晴らしく、僕も仕事場でリアルフォースの通常モデルを2年以上愛用していました。
一度この良さを知ってしまうと他のキーボードでは物足りなくなります。
値段は高いがコスパは悪くない
リアルフォースは構造上、メカニカルキーボードに多く見られるチャタリングという故障現象が起きないようになっています。
そのため、耐久性が非常に高く5年・10年と使っても壊れにくかったりします。
事実、メルカリなどフリマアプリを覗いてみると旧モデルが1万円以上の高値で取引されているので、いざという時に良いお金になったりします。
メカニカルキーボードは打鍵感は素晴らしいですが、意外と壊れやすくチャタリングが発生するとジャンク扱いになってしまいます。
僕もメカニカルキーボードは過去に3回ほど壊れた経験があり、高い割に直ぐ壊れるなーという印象があります。
良いモノを長く使いたい人にリアルフォースは本当にお勧めできます。
通常モデルとの違い
通常モデルが2万円前後で購入できるのに対して、今回のモデルは3万円を超えています。
1万円の価格差がどこにあるのか、表形式で確認してみます。
ノーマルモデル(黒) | PFU Limited Edition | |
静電容量無接点方式 | 〇 | 〇 |
Nキーロールオーバー対応 | 〇 | 〇 |
スイッチ寿命 5000万回以上 | 〇 | 〇 |
キー荷重 ALL45g | 〇 | 〇 |
レーザー印刷 | 〇 | × |
昇華印刷 | × | 〇 |
APC搭載 | × | 〇 |
静音キースイッチ | × | 〇 |
主に「昇華印刷」、「APC機能」、「静音スイッチ」があるかないかで値段が大きく変わってきます。(ノーマルモデルでもアイボリーは変荷重・昇華印刷になっています。)
ここに「デザインの変更」や「キーキャップ付属」など、コラボ料が上乗せされているような印象です。
僕はノーマルモデルを2年以上使っていますが、特に大きな不満も無く使えているので、静音性にこだわりが無い人ならノーマルモデルの方がお買い得だと思います。
静かな職場で使う人など、静音性を求めるなら「PFU Limited Edition」は良い選択肢になるでしょう。
打鍵音の比較動画もありますので、宜しければご活用くださいm(__)m
開封 ~ 外観チェック
外箱と付属品
PFUダイレクトショップからの発送なので専用の段ボールに入っていました。
「PFU DIRECT」の印字が開封前からワクワクさせてくれます。
外箱は赤x黒ベースになっていて通常モデルと同じです。REALFORCEロゴの下に小さく「PFU Limited Edition」と印字されています。
僕はキーボードを集めるのが好きで外箱も大切に保管しておきたい派なので、もう少し特別感のある外箱が良かったなーと思いました。
外箱から中身を取り出しました。
付属品は以下の通りです。
- 本体
- キースペーサー(2mm/3mm)
- 交換用キートップ(Ctrl/CapsLock)
- キー引き抜き工具
- 説明書・保証書
付属品に関する詳しい内容は記事の後半で実際に使いながらお伝えします。
本体チェック
正面
デザインはレトロ調のアイボリーです。
今までPCデバイスを買う時は黒一択の自分でしたが、どこか懐かしさを感じる配色とキートップ印字の見やすさに惹かれてアイボリーを選択しました。
また、「PFU Limited Edition」はテンキーレスタイプなので、縦14cm・幅37cm程度と結構コンパクトなのも嬉しいところです。
接続方式
リアルフォースR2はUSB2.0での接続方式になっています。
ケーブルの結束バンドもリアルフォースのロゴが入っており特別感があります。
長さは1.7mです。
右上ロゴマーク(インジケータ)
右上に配置されているLEDインジケータ部分はカーボン調のPFUモデル専用デザインになっています。
レトロな外装ながら流行りのカーボンカラーを取り入れたことで、古臭いキーボードという印象から一転してスタイリッシュな佇まいになっています。
めっちゃカッコいい・・・
横から見た印象
リアルフォースは「ステップスカルプチャー」という構造になっており、キーごとに傾斜が違うため正確なタイピングが可能になっています。
そもそも「ステップスカルプチャー」が採用されたキーボードは無数にありますが、安物のメンブレンキーボード等はキーがグラグラしているので本末転倒な気がします。
リアルフォースは堅牢な作りになっているので、キーがグラつくようなこともなく「ステップスカルプチャー」の良さを存分に実感できます。
個人的な意見ではありますが、リアルフォースと安物メンブレンでは「しっかりした椅子」と「バランスボール」に座った時ぐらいの差があると思います。
裏面
裏面の特徴は以下の通りです。
- 滑り止め(四隅)
- 傾斜スタンド
- 3方向ケーブルスリット
本体が動かないようにする滑り止め、高さ調整ができるスタンド、PCの位置によって臨機応変に対応できるケーブルスリットなど、基本的な要素から痒い所まで手が届く仕様になっています。
中央のシールには「型番」、「シリアルナンバー」、「会社名・生産国」などが記載されています。
“MADE IN JAPAN”の印字が所有欲を満たしてくれます。
スタンドの傾斜を比較
スタンド未使用
スタンド未使用の場合はオーソドックスな高さになります。
この状態でもある程度の高さはありますが、個人的にはちょっと打ちにくい感じがあります。
スタンド使用
スタンドを使用するとそれなりに傾斜が付きます。
未使用に比べて傾斜が付いたことでキーの距離感が掴みやすくタイプミスが激減しました。
僕はこの高さが好きですが、人によってはもう1段階中間の高さが欲しいと感じるかもしれません。
キートップの良さ
キートップはHHKBと同様、サラサラしていて手触りがとても良いです。
「PFU Limited Edition」は昇華印刷が採用されているので、レーザー印刷に比べてキートップの印字が薄れにくく耐久性に優れています。
手触り・耐久性ともに文句無しの良質キートップです。
HHKB Proと比較
せっかくなので少し前にAmazonで購入したPFUの「HHKB Pro」と比較してみます。
HHKBは徹底的に無駄を省いて持ち運びやコンパクトさを追求したモデルなので、一般的なテンキーレスキーボードよりも圧倒的に小さいです。
ただし、独自のキー配列に慣れるまで時間が掛かるので、慣れてしまうと他のキーボードに違和感を感じるというデメリットもあります。
良くも悪くも質感の高い玄人向けキーボードといった印象です。
逆に東プレのリアルフォースはオーソドックスなキー配置で誰にでも使い易いモデルになっているので、高級キーボードの入門としては最適解と言っても過言ではありません。
個人的に最初はリアルフォース、少し変わったキーボードに挑戦してみたくなったらHHKBを購入してみると面白いかなーと思います。
リアルフォースR2の機能
こちらの専用ソフトウェアをインストールすることで、様々な機能を利用することが出来ます。
以下、スクリーンショットに合わせてソフトウェアの使い方を解説します。
APC
リアルフォースR2には「APC」という機能が搭載されています。
こちらの機能を使うことで、一般的なメカニカルキーボードよりも最大25%ほど高速で入力することが可能になります。
「1.5mm」「2.2mm」「3mm」の3段階から選ぶことが出来ます。
使い方としては、素早く入力したいキーは1.5mm、誤入力を防止したいなら3mmといったように自分に合った設定にすると良いと思います。
また、「一括設定」と「個別設定」の2種類から設定変更が出来るので、Ctrlなど力を入れずらいキーだけ1.5mmにといった使い方も出来ます。
自分好みの応答速度にチューニングできるので、プロのキーパンチャーだけでなくFPSやMOBAなどを遊んでいるPCゲーマーとも相性が良いと思います。
僕はとにかく高速でタイピングしたいので全キー1.5mmで設定しました。
「Fn」 + 「矢印↑」の組み合わせでも調整できます。
キーロック
誤入力できないよう一部のキーを無効化する機能もあります。
ツールの「Lock有効」を押下するか「Fn」+「F12」で変更することが出来ます。
ちょっと有効な使い道が分かりませんが、コアなゲーマーには良い機能かもしれません。
CapsLock ⇔ Ctrl キー入替
ツールの「Caps LockとCtrlキー入替」または「Fn」+「F11」でCaps LockとCtrlの位置を入れ替えることが出来ます。
変更用キートップも付属しているので、HHKBユーザーでも違和感なく使えます。
インジケーターLED変更
LEDのカラーと輝度を設定することが出来ます。
PFUモデルはキー全体が光るようなモデルではないので使う機会は少ないと思います。
ゲーミングモデルのリアルフォースなら活用できそうな機能です。
その他、Fnキー組み合わせ一覧
キースペーサー交換
リアルフォースR2の一部モデルでは、付属のキースペーサー(2mm/3mm)に付け替えることで、キーの押圧を変更することが出来ます。
今回の「PFU Limited Edition」にもスペーサーが付属しているので、試しに3mmタイプに変更してみます。
付属していた引き抜き工具を使用してキーを外していきます。
キースイッチは紫色でした。
全ての対応キーを外した状態です。
この状態でキースペーサーを被せます。
3mmのキースペーサーを被せると先ほどまであった隙間が無くなりました。
キーを最後まで押し込む必要が無くなるので、理論上は軽いキータッチで快適なタイピングが出来るようになります。
スペーサーを取り付けたらキーを元に戻して変更作業は完了です。
実際に使ってみた感想
確かに撫でるようなタイピングでキーは反応しますが、押している感覚が殆どないので違和感が物凄かったです。
また、慣れるまでは余計な力を入れてタイピングをしてしまうせいかキーが詰まるような感覚になって指が疲れます。
理論上は静かで素早いタイピングが可能になるスペーサーですが、僕にはちょっと使いこなせそうなので元に戻しました。
個人的にはデフォルトの打鍵感が素晴らしいと思っているので、静音性とキー押圧に強い拘りが無ければ無理に交換する必要もないと思います。
メリット・デメリット
ここが良かった!
- 高耐久、高品質
- サクサクの打鍵感が気持ち良すぎる
- ノーマルモデルよりも圧倒的に静か
- 打鍵感を自分好みにカスタマイズできるので楽しい
- 長時間のタイピングでも指が疲れにくい
- カーボン調デザインの専用プレートが超カッコいい
- 費用対効果が高い
- コラボモデルなので所有欲が満たされる
- 日本製
ここが悪かった!
- 裏面の傾斜変更が1段階のみ
- キースペーサー交換が面倒くさすぎる
レビュー動画公開中
YouTubeにてレビュー動画も公開しておりますm(__)m
まとめ
今回は最強キーボードメーカーの東プレとPFUがコラボを組んで誕生した特別モデル、REALFORCE R2「PFU Limited Edition」の紹介でした。
全体的な質感、打鍵感が素晴らしく、期待を裏切らない高品質なキーボードに仕上がっており、本当に買って良かったと思いました。
ゲーミングキーボードのような派手さはありませんが、同時押し対応かつ応答速度も速いのでゲーミング用途で購入しても後悔しないと思います。
むしろゲームに特化したキーボードよりも高耐久で汎用性も高いので、個人的には下手なゲーミングキーボードを買うよりお勧めだったりします。
ノーマルモデルを所持していることや、値段が高いので購入を躊躇していましたが、もっと早くに買うべきだったと後悔しています・・・。
ちなみに当記事も全文「PFU Limited Edition」で執筆しました。
文章を書くのが苦痛にならず、普段よりも快適にタイピング出来て良かったです。
プログラマー、ライターなどプロのキーパンチャーの方なら絶対に買って後悔しないレベルの逸品だと思いますので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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