こんにちは、無糖(@mutohsan30)です。
今回は、2023年6月15日に国内販売が開始されたワイヤレスゲーミングマウス「Endgame Gear XM2we」をレビューします。
こちらの記事では「XM2weの特徴」「パッケージや本体デザインのチェック」「実際の使用感」「メリット・デメリット」など、購入時の参考になりそうな情報をお伝えします。
XM2we 製品概要
基本スペック
製品名 | Endgame Gear XM2we |
形状 | 左右対称 右利き用 |
サイズ/重量 | 122 x 66 x 38 mm 約63g |
スイッチ | メイン:Kailh GO ミドル:Kailh GM 2.0 サイド:Kailh GM 2.0 |
センサー | PixArt 3370 |
CPI | 50 – 19000 |
レポートレート | 125/250/500/1000Hz |
接続方式 | USB2.0 有線 2.4GHzワイヤレスモード |
バッテリー容量 | 410mAh |
専用ソフトウェア | あり |
発売日 | 2023年6月15日 |
保証期間 | 購入から1年間有効 |
特徴・おすすめポイント
「XM2we」は、Endgame Gear初のワイヤレスゲーミングマウスです。
数多くのPCゲーマーから高い評価を受けていたXM1のデザインを継承しながらも、内部構造が徹底的に見直され、僅か63gという軽量化に成功しています。
ただ単純に無線・軽量化されただけでなく、前作XM1の強度・剛性といったビルドクオリティもしっかりと受け継いでいるため、非常に完成度が高いゲーミングマウスに仕上がっています。
メインボタンに「Kailh GO光学式スイッチ(8000万回耐久)」、ホイールとサイドボタンには「Kailh GM 2.0スイッチ(2000万回耐久)」が採用されています。
適度な固さと明確なクリック感によって、非常に精度の高い操作感を実現しています。
公式サイトの記載によると「事前に厳選したスイッチのみを採用している。」ということなので、耐久性などの品質面でも期待できると思います。
付属の「2.4GHz通信ドングル」によるワイヤレス接続は勿論のこと、柔軟性・耐久性に優れた「Flex Cord 3.0ケーブル」による有線接続ができます。
ケーブルの先端が浮き上がるような構造になっているので、後から有線マウスとして使いたいユーザーや充電切れで困ったときでも、快適に使用することができます。
裏面には、高耐久かつ大判のPTFEソールが貼られています。こちらも公式サイトの記載によると「縁を削ることで引っ掛かりを減らしている。」とのことです。
実際にマウスパッドの上で滑らせてみたところ、本体の軽さも相まってスムーズで素晴らしい操作感でした。ゲーム中に腕を動かす範囲が広いローセンシプレイヤーでもストレスなく使用することができます。
開封 ~ 外観チェック
パッケージ・付属品
マウス本体
本機はブラック・ホワイト2色展開ですが、今回はマットな質感のブラックモデルを選択しました。
左側面にEndgame Gearのロゴマークが印字されていますが、ブラックモデルでは全くと言って良いほど目立たないです。
ホワイトモデルは「ホイール」「サイドボタン」「印字」がブラックのツートーン仕様なので、統一感を重視するユーザーにはブラックモデルをおすすめします。
全体的に背が低くスタイリッシュなデザインです。
本機の特徴的な要素として「マウスの両サイドに深い窪みがある」ことが挙げられます。親指・小指を滑り込ませることができるので、ガチっとマウス本体を掴むことができます。
「つかみ持ち」ユーザーにとっては、最高のゲーミングマウスと言っても過言ではないほど、最適な形状をしていると思います。
左右クリックが幅広で押しやすく、様々なプレイスタイルに対応できます。
ホイールはグリップ感の強いゴム素材、ギザギザ形状で回しやすいです。スクロール中の静音性に優れていますが、左右クリックと同様に押し込んだときにバチっとした大きいクリック音が鳴ります。
本体重量は製品ページの記載通り63gでした。
軽量マウスに分類されるので、腕への負担が少なく持ち上げやすいです。
50gを下回るような超軽量マウスよりは重たいですが、ローセンシからハイセンシまで、幅広いユーザーにとって扱いやすい重さだと思います。
マウスの裏には「電源スイッチ」と「モードボタン」が設置されています。
冒頭でも少し触れましたが、上下に付いている大判マウスソールの品質が素晴らしく、引っ掛かりゼロのスムーズな操作感が実現されています。
中央にあるセンサーは「PixArt 3370」が採用されています。最新センサーではありませんが、当記事を執筆している2023年6月時点では、まだまだ現役で戦えるセンサーとなっています。
付属している「Flex Cord 3.0 ケーブル」は柔軟性・耐久性に優れています。
「マウス本体」または「ドングル延長アダプター」に接続して使用します。「ドングル延長アダプター」に繋げおくことで、充電切れといったトラブルの際に直ぐマウスに接続できるので便利です。
パラコード仕様かつケーブルの先端が上向きになっているので、机やマウスパッドと物理的に干渉しないようになっています。有線マウスとしても快適に使用できるメリットがあります。
XM2weを使ってみた感想
執筆者「無糖」の個人的な使用感を記載しています。
全てを鵜呑みにするのではなく、参考程度にお読み頂けますと幸いです。
持ちやすさ
▼執筆者「無糖」の手のサイズ
手長 | 手幅 | 手囲 |
18cm | 8.5cm | 20cm |
かぶせ持ち:前作のXM1同様、かぶせ持ちは相性が微妙です。サイズが合えば使えないことはないのですが、手の平を完全に寝かせると薬指・小指のポジションが浮いてしまって、操作中の違和感が強いです。手のサイズが標準より小さめのユーザーであれば、違和感なく使うことができる可能性はありますが、普通にエルゴノミクス形状のマウスを使った方が無難です。
つまみ持ち:背が低いので手の平に空間を確保しやすく、両サイドの窪みによってマウスを持ち上げやすいです。薬指・小指のポジションに迷うことが多いので最適解とは言えないのですが、相性の良い持ち方だと思います。
つかみ持ち:個人的に最も相性が良い持ち方だと思います。両サイドの窪み、マウス後部の適度な膨らみによってホールド感を得やすいです。さらにマットUVコーティングによる強力なグリップ力によって、両サイドのポジションがずれることもなく、安定した操作が可能になっています。
マウス感度による相性
振り向き | 基準 | 相性 |
~5cm | ウルトラハイセンシ | × |
5cm ~ 10cm | スーパーハイセンシ | △ |
10cm ~ 15cm | ハイセンシ | △ |
15cm ~ 20cm | ミドルセンシ | ◎ |
20cm ~ 25cm | ローセンシ | ◎ |
30cm ~ | ウルトラローセンシ | ○ |
ブラック・ホワイトどちらも約63gと軽量マウスに分類されます。
軽量マウスはハイセンシになればなるほどコントロールが難しくなるので、振り向き5cmを下回るようなウルトラハイセンシのユーザーは避けた方が良いでしょう。
個人的には、ローセンシ・ミドルセンシのユーザーに最適なマウスだと思います。
ビルドクオリティ
前作XM1よりも軽量化されている本機ですが、ゲーム中の激しい操作の中でも、軋み・ガタつきのない安定したビルドクオリティを保っています。
特に「つかみ持ち」のユーザーはマウス本体を強めにホールドするプレイスタイルの方もいるかと思いますが、シェルが歪むようなこともないので安心して使うことができます。
さらに「マットUVコーティングによる強力なグリップ力」が素晴らしいです。グリップテープ不要で快適に使うことができます。
ボタン・ホイール
左右クリック:Kailh GO光学式スイッチが採用されています。手前になればなるほどクリック感が重くなりますが、一般的なクリックポジションである中心~奥側であれば違和感なく押すことができます。静音性が低いので、ユーザーによっては普段使いで気になる可能性もありますが、明確なクリック感で精度の高い操作ができるようになっています。競技ゲームに最適なクリック感です。
ホイール:滑り止め効果のあるゴム素材かつ適度なギザギザ感があって回しやすいです。静音性が高いので、ゲーム中の操作性は勿論のこと、普段使いでもストレスなくウェブページをスクロールすることができます。
ホイールクリック:Kailh GM 2.0スイッチが採用されています。メインクリックと同様、押し込んだときに大きい音が鳴ります。かなり重たいクリック感なので連打や頻繁に使う操作には不向きです。しっかりと押し込む操作感が好きだったり、誤操作を防止したいユーザーに最適です。
サイドボタン:上記と同様、Kailh GM 2.0スイッチが採用されています。やはりこちらもクリック音が大きく静音性に優れているとは言えませんが、押し心地は良好です。平べったいマウスではありますが、ボタン自体が細く親指ポジションに適度な空間が確保されているので、誤操作が起きにくいと思います。正確性の高い操作を好むユーザーにおすすめできます。
本機のスイッチは静音性を好むユーザーには不向きですが、しっかりと押し込んだ感覚があり、クリック感が重いことで誤操作を防止できるというメリットもあります。個人的には、VALORANTやCS:GOなどの競技ゲーマーにピッタリのゲーミングマウスに仕上がっていると思います。
XM2we 設定方法
↑こちらのページから専用ソフトウェアをダウンロードすることで、マウス本体の細かい設定が可能になります。
電池残量の確認やボタン設定は勿論のこと「DPIプリセット変更」「ポーリングレート」「LOD(リフトオフディスタンス)」「デバウンスタイム」といった設定項目があります。
対応している言語は英語・中国語ですが、ぱっと見で分かりやすいUIなので、外国語が苦手なユーザーでも直観的に操作できるように工夫されています。
まとめ
- つかみ持ちに最適な形状
- 独自のクリック感を実現する光学式スイッチ
- 安定感抜群のワイヤレス接続
- 手が滑らないマットコーティング
- 圧倒的に高品質なマウスソール
- 精度が高い3370センサー搭載
- ケーブルの品質が良く有線でも使いやすい
- 本体重量63gでミドルローセンシに最適
- 直観的に操作できるソフトウェア
- かぶせ持ちには不向き
- 全体的にクリック音が大きい
有線モデルであるXM1シリーズのメリットを継承しながらも、安定感抜群のワイヤレス接続の実装、本体重量63gという圧倒的な軽量化に成功しています。
軽量化されたことで強度が落ちているのではないかと不安に思う方もいるかもしれませんが、本機のビルドクオリティは非常に素晴らしく、安定した操作感が実現されています。
各スイッチが固めで動作音も大きいので、静音マウスや軽いクリック感が好みのユーザーには不向きですが、歯切れの良いクリック感で非常に精度の高い操作ができるようになっています。
Endgame Gear初のワイヤレスゲーミングマウスとは思えないほど完成度が高く、非常に素晴らしいゲーミングマウスに仕上がっていました。
「持ち方」「サイズ感」「クリック感」が合えば間違いなく神マウスだと思いますので、ぜひ購入を検討してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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